JAPANESE ”TILE”: A Century of Beauty and Utility
巡回企画展 日本のタイル100年――美と用のあゆみ
本展は、INAXライブミュージアム,江戸東京たてもの園と多治見市モザイクタイルミュージアムの3館共同企画として巡回する展覧会であり、日本で「タイル」と呼ばれるようになったやきものの、現在に至る100年間のあゆみを辿り、未来へ向けた第一歩にしようとする巡回企画展です。
建物の表面を覆う薄板状のやきものを統一的に「タイル」と呼ぶ――1922年4月12日、全国のタイル業界関係者が東京に集まり、決議した記録が残されています。それまで「やきものの建築装飾」が25種類を超えるという様々な名称で呼ばれていた背景には、建築物をやきもので覆うという行為が、世界各地の文化を反映しながら波及し、地域性を備えた様々な形態で日本に伝わってきた実態があります。そして日本側でも、こうしたやきものを独自の解釈を加えながら取り入れ、日本の「タイル」の姿を作り出してきたと言えるでしょう。「名称の統一」は、単に呼び名を絞ったという話ではなく、日本の「タイル」の輪郭が定まり、規格化され、産業製品として流通するようになったという変革の時を表しているのです。
変革の背景には、確かに公衆衛生に対する意識の変化がありました。しかしタイルの変遷には、実用面や機能面だけでは語れない、日本人のやきものに対する思い入れや、その時々の文化、芸術の写し鏡のような側面も見て取れます。本展を通して、美と用の間でタイルが果たしてきた役割を振り返り、タイルを通して見えてくる暮らしや建築の未来を考える機会となれば幸いです。
会期 | 2022年9月17日(土)―2023年1月29日(日) |
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開館時間 | 午前9時~午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日) |
主催 | 多治見市モザイクタイルミュージアム |
共催 | 多治見市美濃焼ミュージアム |
第一会場 多治見市モザイクタイルミュージアム 第1章・第2章
第二会場 多治見市美濃焼ミュージアム 第3章
2会場共通入館券 500円
企画 INAXライブミュージアム、モザイクタイルミュージアム、 江戸東京たてもの園
<巡回スケジュール>
(INAXライブミュージアム 会期終了)
9月17日~2023年1月29日 モザイクタイルミュージアム /美濃焼ミュージアム
2023年3月11日~(予定) 江戸東京たてもの園
企画終了
建物の壁面や床面を覆う陶磁器製の薄板を、「タイル」と呼ぶようになって、2022年で100年となります。即ち「タイル」は、建築物に使用されることが前提となっているのです。この機会に、近現代の建築に深くかかわってこられた方々をお招きして、建築とタイルについて交流するシンポジウムを開催します。
手がかりとして、かつて建築史の立場から大阪歴史博物館学芸員としてタイルを真摯に見つめた故・酒井一光氏の研究に着目し、遺稿集の編集発行に携わった方々にお声がけしました。本展の企画者と共に、これまで建築家がどのようにタイルを使ってきたのか、どのような使われ方が評価されてきたのかを振り返り、これからのタイルの在り方や展望を語り合います。※終了しました。
YouTube動画 シンポジウム「建築とタイル 双方向の対話は可能か」
(参考:期間限定再配信)INAXライブミュージアム会場開催オンラインシンポジウム
日時 | 令和4年11月23日(水・祝)14:00~16:00 |
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場所 | 笠原中央公民館 3階 |
定員 | 50人 |
参加費 | 無料(ただし、企画展「日本のタイル100年」をご覧になる場合は別途観覧料が必要) |
出演者 | 笠原一人、倉方俊輔、後藤泰男、高岡伸一 |
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企画終了
小さなモザイクタイルが、柔らかく自由に姿を変える土と出会ったら、何が生まれるでしょう?
土で作った器に、完成された色と形のモザイクタイルを合体させて、見たことない姿に変身させてみよう!
1回目 9月24日 14:00~15:30 タイルでうつわにもようをつける 対象:小学生以上 終了
2回目 11月19日 14:00~15:30 タイルで器に命を宿す 対象:中学生以上 終了
定員 各回10名 お持ち物 汚れても大丈夫な服装、手拭きタオル
お申込み メールまたはFAXにて、①お名前 ②ご連絡先 ③参加人数をお知らせください。
主催 | 多治見市モザイクタイルミュージアム |
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共催 | 多治見市美濃焼ミュージアム |
講師 | 岩井利美(美濃焼ミュージアム館長) |
場所 | 笠原中央公民館 陶芸工房 |
参加費 | 1,000円 |
profile | 岩井利美(多治見市美濃焼ミュージアム館長)|
企画終了
日時 | 2022年10月29日(土) ①13:00~14:00 ②14:30~15:30 |
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場所 | 多治見市美濃焼ミュージアム ★ご注意ください★ |
対象 | 小学校4年生以上 |
参加費 | 900円 ※参加には別途観覧料(一般320円 高校生以下は無料)が必要。 |
定員 | 各回20名 |
profile | 磯村 司(INAXライブミュージアム)|いそむらつかさ
INAXライブミュージアムで「光るどろだんご」づくりをはじめワークショップを担当。
企画終了
企画展「日本のタイル100年」は、2つの会場を巡って完成する企画展です。
そこで、ちょうどタイル広場でイベントが開催される日等に合わせて、2つの会場をつなぐギャラリートーク付きのバスツアーを設定します。
解説を聞きながら両会場を巡って、日本のタイルの歴史と文化を堪能してください。
※終了しました。
主催 | 多治見市モザイクタイルミュージアム |
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共催 | 多治見市美濃焼ミュージアム |
開催日 | 9月19日終了、23日終了、25日終了、10月10日終了、 11月13日終了 |
参加費 | 700円(バス往復、2会場共通券込み) |
定員 | 各回15名 |
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企画終了
100年コラボ企画!名古屋市市政資料館のタイルを楽しもう!
明るい煉瓦色のやきものに覆われた名古屋市市政資料館は、大正11年(1922)、名古屋控訴院として建設されました。同年、東京の上野では「平和記念東京博覧会」が開催され、会場に集まったタイル業者の一団が、今後はこのような陶磁器製建築装飾を「タイル」と呼ぼうと、気勢を上げました。その年からちょうど100年。企画展の開催を記念し、ミュージアムを飛び出して、名古屋市市政資料館の建築に触れながら、「日本のタイルの100年」にも思いを巡らせるワークショップ×見学会を開催します。
※終了しました。
開催日時 | 令和4年9月18日(日) 1回目:午前10時~ 2回目:午後2時~ |
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主催 | 多治見市モザイクタイルミュージアム |
共催 | 名古屋市市政資料館 |
講師 | 筧清澄(建築家)、村瀬良太(建築史家) |
場所 | 名古屋市市政資料館(現地集合) |
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